猫背と筋肉
よい姿勢のために必要な筋肉とは
猫背は首・背中・腰の痛み、頭痛や顎関節症の原因の他、ポッコリお腹や便秘、疲れやすさなど様々な不調の原因にもなります。
その猫背ですが。。。
猫背は背筋を鍛えるとよくなる!
のような話を、最近でも聞きますが本当でしょうか???
ちなみに猫背で座っている子どもや大人に
「猫背になっているからまっすぐ座りなよ」と声をかけると、その時は“ピ~ンっ!”と背筋は伸びて猫背が良くなります。
でも、しばらくすると・・・
また、猫背に・・・
な~んて経験、少なからず皆さんにあるのではないでしょうか??
患者さんでも
「僕、背筋力200kgくらいあります!でも猫背だねって言われるし腰痛なんです」
「わたし~猫背だし、おまけに腰痛もあるの!腹筋と背筋を鍛えると良いってお医者さんに言われて、スポーツジムで腹筋も背筋も鍛えています!でもね腰痛も猫背も治らない・・・なんで?」
なんていう人は世の中、たくさんいます。
筋力もあるのに何で猫背とか痛みが治らないのでしょう??
意識的に良い姿勢にしようとしても長続きしないのは、いわゆる【背筋】を使ってよい姿勢になっていますが、この【意識して動かす筋肉】は、『持久力』がありません・・・。
この意識して動かす筋肉は、いわゆる皆さんが筋トレをして鍛える筋肉です。腹筋や背筋のトレーニングもこの部類です。
腹筋も背筋も、どれだけ頑張って鍛えても持久力がないので、良い姿勢で長時間座ることは困難です!
というか、無理やり作った良い姿勢で座っていると、首・背中・腰の痛みが必ず出ますし、ヘルニアのなる可能性もあります。
なので、ほんとうによい姿勢で座るには【無意識に働く】で『持久力がある筋肉』がちゃんと働き強くなければなりません。
良い姿勢で長く座れるカギはここにあります!
無意識に働き、持久力のある筋肉
大事なので2回書いてみました(笑)
当院では、無意識に働き、持久力のある筋肉で、姿勢を支える筋肉を【インナーマッスル】と呼んでいます。
「良い姿勢が長く続かないな~。すぐ猫背になる・・・」や、「仕事で良い姿勢でい接客しなければならないけど、その姿勢が痛くて辛いの~」というかたは、この無意識に働き、持久力のある筋肉で、姿勢を支える筋肉【インナーマッスル】が弱っていますよ。
大腰筋(腸腰筋)と腹横筋の強化が大切です
猫背になる方は、背中の筋肉や首の筋肉も弱くなっていますが
何よりもまず、強化しなければならないのは【大腰筋(腸腰筋)】と【腹横筋】です。
※大腰筋は腰骨から前を通って骨盤の中を通り太ももの骨の内側につきます
※腹横筋は腰回りをぐるっと回り天然のコルセットのような筋肉です。
この2の筋肉が弱いと骨盤が後ろに倒れ猫背になってしまいます。
ちなみにこの2つの筋肉は姿勢を支える重要な筋肉で腰骨の綺麗なカーブを作り
骨盤を前傾させ、腹圧を上げる働きがあります。
立っている時は、さほど猫背に見えない方でも、座っている時に良い姿勢が無意識に取れず、猫背にすぐになる方は、大腰筋と腹横筋が弱くなっています!
猫背はいわゆる【背筋】を鍛えても良くなりませんのでご注意を!
猫背予防のためのストレッチ
さて、大腰筋という筋肉は、ももを引き上げる働きがあるので、そのように「ももあげ」をすれば良いか?というと、それだけではありません。
反対に身体を支える作用を引き出すには、ストレッチを掛けるのです!
これがミソです。
ストレッチを掛けるのです!
大事なので2回、書きましたよ(^v^)
なので、こんな感じでストレッチを掛けます。
注意点は身体が倒れない事です。
良いフォームでしっかり伸ばしましょう
強めに伸ばして「伸びている!」と感じているところで15秒程度ストレッチします。
※膝が痛い、腰が痛いなどの場合は中止して下さいね。
後ろ脚の膝をつくと痛い場合には、座布団やバスタオルを引いて下さい。
さらに慣れれば、骨盤を押しこむように手でサポートします。
腹横筋については、長文になりましたので次回にしますね(^^)
猫背予防に是非、やってみて下さい!